我が家の黒猫シャーロックの尻尾は見事にL字型、カギ尻尾になっています。
世間様では「カギ尻尾の猫は尻尾に幸運を引っ掛けてやってくる」などと幸せを運ぶ猫と呼ぶこともありますが、我が家ではまったくそんなことはありません。
私はずっと不幸です。
それはともかく。
このカギ尻尾、HES7という遺伝子が大きく関わっており、けっして珍しいことではありません。
長崎ではカギ尻尾がデフォルトで真っ直ぐな尻尾はカスタムだというほどポピュラーな存在です。
なぜ長崎にカギ尻尾の猫が多いのかというと、どうやら江戸時代の出島まで遡って調べる必要があります。
一説には出島と交易していたオランダ東インド会社が船の荷物をネズミから守るためにカギ尻尾の猫を乗せていて、荷物を日本に運んだ時に猫がそのまま出島に居着いてしまったのが有力な理由とされています。
カギ尻尾の猫はアジアに多く見られ、東インド会社はインドネシアに支局があったことから、そこでカギ尻尾の猫を乗船させたのでしょう。
外国では幸運を尻尾に引っ掛けて連れてくる猫として親しまれていますが、日本では別の理由で江戸時代からカギ尻尾の猫が好まれるようになりました。
その理由を事項で紹介しましょう。