猫はまたたびが大好物です。
よく猫にとってのまたたびは、人にとってのお酒のようなものだ、と思っている方は多いかもしれません。
でも、猫にとってはお酒とはまた少し違うものなのです。
またたびの中に含まれているマタタビラクトンとアクチニジンという成分が、猫の大脳などを麻痺させて、陶酔状態にさせます。
そのときに興奮状態になり、酔っ払っているかのような動きになります。
しかし、お酒と言うよりは媚薬のようなもので、猫はその成分によって性的快感を得ているようです。
それで興奮状態に陥っているのです。
これはなぜか猫科の動物に効くようで、ライオンやトラなども、猫と同じ反応を示します。
またたびは揮発性のため、遠くからでもそこにまたたびがあるということを、動物たちはわかります。
そのため、猫科の動物たちはそこに集まってきて、ゴロゴロとするのです。
でも持続性や常習性はないので、5~10分もすれば効果はなくなります。
キウイも同じまたたび科なのですが、私たちが食べているようなものは、品種改良されているので猫に与えても特に問題はありません。
が、自然になっているようなものだと、効果がある場合もあり、やはり猫たちが集まってきます。
また、食欲のないとき、ストレスのたまっているときに与えても効果はあります。
そう考えると、猫にとっては栄養剤や滋養強壮剤のようなものかもしれません。