幼いころに飼っていた猫の「ちび」。
私が小学校2年生くらいから飼っていたのですが、そろそろお爺さんだねーなんて言っていたら、突然いなくなったのです。
もしかして道路でひかれてしまったのかな?と、家族中で探しまわったのですが、見つからず・・
近所のおばあさんがいうには、山の方へ歩いていったよ、というのです。
そのおばあさんも、ちびを本当によくかわいがってくれていて、縁側に座らせては鰹節などをもらっていました。
しょっちゅう勝手に上がりこんでは、昼寝をしていたのです。
おばあさんがいうには、「猫は死ぬ時に飼い主にその姿を見せないよ」と。
大事に飼ってくれた飼い主の悲しい顔を見たくないから、そっと山に入って死んで行くんだって言われました。
他の猫は、みんな年老いて私たち家族にみとられたのですが、ちびだけは、山へ?いったのでしょうか。
近所のボス猫で、怖いものなし、というねこだった「ちび」。
一番、野生を持っていたのでしょうか。